咳や鼻汁、発熱などの症状を伴います。
80ー90パーセントがウイルス感染によるもので、さまざまな200種を超えるウイルスが存在し、RSウイルスやアデノウイルス、インフルエンザウイルス、従来のコロナウイルスなどが含まれます。
咳や鼻水は、空気の通り道(気道)の分泌物や異物を出そうとする、気道が詰まってしまうことや感染を予防しようとする体の防御反応です。
通常、喉の痛みや鼻汁や発熱は大体4−5日の経過で改善しますが、咳については2週間程度長引くこともよくあります。
現時点でインフルエンザ以外は抗ウイルス薬などの特効薬はなく、小児科で処方する薬には咳、鼻水をぴったり止める薬はありません。そのような薬は感染による分泌を気管支の中や鼻の中に閉じ込めてしまい、症状をさらに悪化、長引かせる結果になりかねません。
小児科で処方する薬は、主に分泌物を出しやすくするお薬です。
喘息発作を起こしている場合や、気管支炎の症状に進展している場合は気管支拡張剤などのお薬が必要になります。診察により症状を慎重に評価し、必要な処置やお薬の処方を行います。
また、鼻かみができない小さなお子さんは鼻水の吸引も行なっていますのでご相談ください。