舌下免疫療法とは、極少量のアレルゲンを舌下への投与を継続することで、アレルギー症状の出現を軽減させていく治療法です。

5歳以上のお子さんで舌下免疫療法が可能です。まずは、アレルギー性鼻炎の症状についての問診を行い、アレルギー検査や鼻汁の検査などを行った上でスギ花粉によるアレルギー性鼻炎の診断をします。スギ花粉によるアレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法は、スギ花粉の飛散が無くなる6月くらいから開始になります。

免疫舌下療法は３～５年ほどの長期間継続する必要があります。スギ花粉によるアレルギーと診断されても約20％の患者さんには効果がでないと言われています。また、口の中の痒みや蕁麻疹、耳の痒み、喉の違和感などの軽い症状を伴うこともあり、まれにアナフィラキシーショック（ごく稀です）や喘息発作を引き起こすこともあります。一方で、80%の方にとってはスギ花粉アレルギー性鼻炎の根本的治療となり得、他の治療で改善のない患者さんにとってはとても有用な治療であることは間違いありません。

医師からの説明を受けて頂いた上、よく理解・納得されてからの治療開始をお勧めします。

いつでも当院小児科ご相談ください。お子さんだけでなく、ご両親の相談も可能です。