生まれたての赤ちゃんのうんちは『胎便』という黒緑色のどろっとしたものです。その後は黄色や茶色、黄土色、黄緑、緑色といろんなうんちの色になります。どれも、栄養や腸内の環境(腸内細菌叢)による影響で、正常な色です。
酸っぱいヨーグルトのような匂いがすることがありますが、腸内の細菌が正常に働いている証拠なので心配はいりません。
うんちの性状は、ネバっとしたうんちもあれば水成分の多いゆるゆるのうんちをする赤ちゃんもいます。母乳やミルクを機嫌よくしっかり飲めていれば、どのようなうんちでも心配は要りません。一般的に、母乳を多く飲んでいる赤ちゃんのうんちはゆるめで回数も多くなります。一日10回近くもうんちをする赤ちゃんもいれば、2~3日に1回の赤ちゃんもいます。回数が多くても体重増加がしっかりあり、また2~3日に1回でもたっぷり柔らかめのうんちが出ていれば、様子をみて構いません。離乳食が始まる前の赤ちゃんは、肛門を綿棒で刺激してあげるなどして排便を促してあげても良いでしょう。
白っぽいうんちや血が混じるうんち、真っ黒なうんち、腐ったような酸っぱい匂いがする場合や、4~5日以上うんちが出ない、お腹が苦しそうな症状がある場合は受診をお勧めします。また「うんちがいつもと違うなあ」と心配になられたときや、綿棒刺激の仕方が分からないなどでもいつでも気軽に相談ください。