ヘルパンギーナと手足口病は、ともにエンテロウィルス属のコクサッキーウィルスによるもので、夏に流行します。主に4歳以下の保育園や幼稚園児に集団流行します。
ヘルパンギーナは高熱を伴い口の中の喉の上に小さな水ふくれができます。痛みを伴うこともあり、食べ物や水分がとれなくなることがあります。
手足口病は手のひら、足の裏、お尻、口の中に水泡・丘疹がみられます。発熱は3分の1くらいの人に出現します。
このウィルス属はたくさんの種類があるので、何回もかかってしまいます。またそのシーズンにより発熱や湿疹の形態や程度も異なります。
ウィルスに有効な薬はありません。水分摂取ができていれば心配は要りません。
自然に治り、解熱し元気であれば通園も可能ですが、稀に髄膜炎や急性心筋炎を合併することがあり、長引く発熱や、ぐったりする、顔色が悪いなどあれば受診してください。